Njゲージ短軸ボルスタレス台車(特殊短軸改軌)のこと
車両提供:HISASHI氏
市販のKATO製スナップオン・サスペンション機構ボルスタレス台車を
もっと立体的な、リアルな台車に改造してみました。
なお、ボルスタレス台車以外のスナップオン・サスペンション機構台車の短軸改軌方法も
この方法でなんら変わりはありません。工作の参考になれば幸いです。
材料として、台車は二つ使用しています。
線で囲った部分だけを残してニッパーで切り離し、整形します。
上の図のようにしましたが、削る量が多く、
特にヨーダンパー・ヨーアンカーを切り離して、独立させるのは神経を使いました。
さらに、それぞれに溝を掘っておきます。
ヨーダンパー・ヨーアンカー・空気バネベローズ部分の溝には台車台枠が、
台車台枠部分の溝には集電板が収まります。
次に集電板ですが、6.5mm改軌で台車台枠が内側に寄る分、クランクさせました。
クランクの量は目分量です(量産を考えるなら冶具が必要ですね)
以上の3点を結合させて、瞬間接着剤+ハンダこて溶着しました。
集電板は固定せず、あえて遊びを持たせて
イコライザーのような感じ(KATOの思惑通り)にしました。
車輪を製作してはめこみ、完成。
車輪は、ビバン模型製作所製特注ローフランジ車輪を装着しています。
Nj改軌で台車台枠が肉厚一枚分内側に寄ります。
元の台車台枠に造形してあったヨーダンパーとヨーアンカーを削ってしまうので
どうしても、その箇所はのっぺらぼうになってしまいますが、全体的な雰囲気はGOODです。
作例台車はE531系用なので少々違いがありますが、223系に装着しても違和感はありません。
ヨーダンパー・ヨーアンカー・空気バネベローズ部分がとび出して、実感的です。
ちなみに、実物の図面を調べたところ、
台枠間と空気バネベローズの出具合は、ほぼスケールでした。
改造してみての結論は、「かなりめんどくさい」です。
正直、これを何両もするのは大変で、手間がかかって仕方がないですが、
それに見合っただけの効果はありました。
ヨーダンパー・ヨーアンカーがなければ、多少は楽です。
最近のKATO製スナップオン・サスペンション機構台車は、
機構上、中心ピン部分(今回の加工ならヨーダンパー・ヨーアンカー・空気バネベローズ部分)を
そのまま残さなければならず、どうしても加工に際してはもう一台車必要になり、
ASSYパーツに頼るしかありません。
9mm軌間の台車でも、ヨーアンカーやヨーダンパー部分だけでも
別パーツにするなどすれば、もっとそれらしいデコボコ感のある
リアルな台車になると思うのですが・・・・
(欲を言えば、HOゲージのようにヨーアンカーを車体側に取り付けるなどしたい)
通過曲線半径のきつい模型では台車が振らないため、実現には至りません。
どこかのメーカーさんが実現させてくれないでしょうか・・・
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