■長軸改軌する編 KATO車輪の断面図イラストです。 下のように軸を押し出して長軸改軌します。 今回は写真を撮り忘れたので、他ページの写真を使用しています。 うちのM250はビバン模型製作所のローフランジ車輪を使用しているので、本当はもっと工程が必要ですが、 今回は単純にKATO車輪を長軸改軌する説明とします。 簡単にこれくらいの工具があればできます。 鉄の丸いわっかは下に敷いてハンマーの打撃に力を効率よく伝えるための物なので、何でもいいです。 ラジオペンチでスリーブ(黒い部分)をつかみ、手で車輪を引き抜きます。 案外簡単に抜けますが、何個もすると手が痛くなるので休憩しながら行います。 ラジオペンチが滑らないように気をつけます。 車輪を引き抜きながら、ぐりぐりとまわしながら行うとラジオペンチが滑りにくいです。 つぎに車軸を押し出します。ハンマーで叩いて押し出し、 押し出し量を測定します。押し出し量は全軸長や車輪の厚さによって変わります。 今回は全軸長が14.2mmになるように計算して押し出します。 一例として、KATO純正車輪(製造時期によって変わります。必ず車輪厚みの測定をしてください)を使用する場合は 全軸長14.2mm-バックゲージ5.25mm-(車輪厚1.65×2)=全体の車軸押し出し量5.65mm 全体の車軸押し出し量5.65mm÷2=片側の車軸押し出し量2.825mm となります。 車軸を押し出しすぎた場合は、ペンチの丸部分などを使ってピボット軸を保護しながら押し戻します。 このようにかまします。 スリーブ(黒いチューブです)はバックゲージの長さ5.25mmにカットしておきます。 私は切削が面倒だったので、ビバン模型製作所の製品(VP100)を使用しました。 パーツは完成です。 車輪とスリーブを手で圧入します。 完成。 付帯工作として、T260、T261、M251用の台車は写真赤丸部分をカットしています。 今回はボディマウント用カプラーを新たに接着するのでカプラー腕は不要です。 台車マウントカプラーで改軌する場合なら、カプラー腕付け根の丸い突起を削れば接触しないと思います。 次にMc250の動力台車の改軌です。 まず、インナーフレームをごっそりカットします。 このときに注意が必要なのは、パチンと切らないこと。ゆっくりとグニュっと切り取って下さい。 たまに、パチンと勢いよく切ったときに台車本体にクラックが生じて割れてしまうことがあります。 こんな感じです。これもボディマウントカプラーにするので全部切り取っています。 台車マウントでカプラーを残すなら、上写真のような感じの切削になると思います。 次にギヤボックスです。大まかにカットして ルーターで十字形に削ります。左上の角のみ比較用に未切削です。 ←加工後 加工前→ ギヤボックスはギヤを外さずに加工するのがよいと思います。 外そうとして真っ二つに割れることもありますので・・・ このあと、M台車の車輪も同様に改軌します。 M台車スリーブはギヤ付きなので左右から均等に切削して、5.25mmにします。 完成 |
ページ最下部です。ブラウザの閉じるボタンでお戻りください。